ヴィトンのスナップボタンは純正のまま直せるのか?

ヴィトンの純正ボタンのまま修理

ルイヴィトンの財布などで使われているスナップボタンを修理交換するとヴィトン刻印ではないボタンに交換されますが、純正ボタンのまま修理してみました、よく買取依頼がありますので何とか修理してみました。

h2
ルイヴィトン スナップボタン修理解説

 

修理前と修理後の比較

 

h3
ボタンは純正のままでは修理できないとあきらめていませんか?


フックスプリングの壊れたボタン

 

ヴィトンのお財布で一番よくつかわれているのがこのスナップボタンです。
2本のスプリングが引っかかって止めるのですが、よく片方のスプリングが折れて、蓋が閉まらなくなってしまいます。
しかし、このボタンはヴィトンの刻印がされていますので、交換すると別の会社のボタンになってしまい、せっかくのブランドの財布が台無しになってしまいますし、買取店としては買取価格が落ちてしまいます。
できることなら、ヴィトンの刻印のボタンのまま修理したいのが買取店の宿命ですし買取価格にもかかわってきます。
そこで、2本のスプリングのシャフトだけを交換する方法を解説します。


h4
ボタンの修理方法

 

糸を切る

 

財布の表素材と内素材の間にボタンの金具が挟まっていますので素材同士をはがすため、
ボタンから一番近くアクセスできる場所の糸を切ります。


コバの部分を割く

 

糸を切ったら、接着されているコバ(エッジ部分)を割きます、割いたらボタン裏の部分があるかどうか確認します。


ボタンを切断

 

表のボタンと裏の金具を接続されている方式は圧着です、なので無理にはがそうとしたらボタンが壊れてしまいます。
中央の部分にリューターの細い丸ヤスリで削りはがします。
裏の素材まで貫通するので、貫通しても裏の素材が傷つかないように注意します。


ボタンを外す

リューターで削り取ると少しボタンが共回転しますので、そうなったらボタンをはがします。
この写真が表と裏のボタン部品です。


折れたピン

こちらが折れたボタンのピンです、中では真鍮青さびが出ていることがありますので掃除しておきましょう。


新しい交換ピン

ボタンの中の折れたピンを外し、新しく新品のピンのみを交換します。
折れたピンを外す時は少しコツがいりますが、ボタンを壊さないようにピンセットか何かで慎重に根気よく外します。


ボタンの取り付け

表のボタンと裏の金具を取り付け、打ち具で圧着させます。
この時打ち具の先をピンにひっかけると、せっかく取り付けたピンが変形しますのでゆっくり差し込みピンが外側になることを確認してから金槌で打ち込みます。


縫い付け

修理完了したので、剥がれた素材を接着させ糸で縫い付けます、さらにコバも切れていますので、コバ仕上げしたら修理完了です。


 

 

h4
参考動画で見てみよう


 

h4
ヴィトンで修理することの違い

ヴィトン正規店でもボタンの修理をしてくれます、
商品によりますが一万円前後の修理代となると思います。
生地をはがさなくていい場合はもう少し安い場合もあると思います。
ご自分で修理された場合、今後ヴィトンで修理してくれないことも考えられますのでご注意ください。
ボタンホックが壊れた場合は、結構使用しているので、その他の高い修理はほとんどしないと思いますので器用な方はご自分で修理することがオススメだと思います。