ブランド品で電池式のクォーツ時計をよく買取しますが、大体の時計は止まっています。
もちろん止まっていても買取は可能ですが、その中でも古い時計はすぐに電池が止まるとお客様が言っていることが多いです。
クォーツ時計(電池式)の時計は一秒間に一回電気信号を出し、平面モーターを回しギアを回転させ針を運行させますが、そのとき負荷がかかった場合、モーターが回転していないと検知するとすぐさまもう一回電気信号を流し一秒間のズレを補正します。
(20秒に一回発信などいろいろな種類はあります)
通常よりも多い電気が流れるので電池消耗は当然多く、電池切れの時期は早まります。
その回転しようとしても回らなかった原因はいろいろありますが、大抵はギアの軸のオイル劣化や汚れが原因で通常の回るはずの力ではまわらない抵抗が生まれるからです。
時計部品はものすごく小さく、さらに大きなモーターと言うわけではないので少しの抵抗でも回らなくなるのは当たり前ですね。
電気を流すパルス信号をチェックするクォーツテスターで異常時発信する動画をとりましたので参考にしてください。
異常発信する時計が無かったので、わざと秒針を下に傾け、分針(長い針)とわずかに触れるようにして、抵抗をつけるようにしました。
長針と秒針が重なるときにパルス信号の音がダブリングしているのがわかると思います。(50分ぐらいのところ)
秒針の回転時、抵抗があると察知した回路がもう一度秒針を動かそうと信号を送るのが聞こえます。
このダブった信号が電池消耗を早くさせる原因のひとつです。
これは正常な回路でもありますのであしからず。
クロノグラフの場合、秒針とストップウォッチの長針がダブルで長時間動かしていると二重で電池を消耗しますので、クロノグラフの場合はそこもチェックしてくださいね。
あくまでクロノグラフの時計の秒針みたいなものはストップウォッチの秒針ですのでストップウォッチ機能を使わないときは止めておきましょう。