これで人生4度目のエタ201.001の同じ修理でしたのでメモ代わりにブログに書いておきます。
古いカルティエのミニベニュワールやショパールのハッピーダイヤモンドに使われているムーブメントで電池交換しても動かない時計買取後のトラブル事例です。ミニパンテールもそうだったかな?
ショパールのリューズの無い裏蓋にボタンがあるシリーズは大体おなじムーブメントだったはずです。
このボタンで時刻調整するタイプです
使われているムーブメント(機械)はコチラの品)
eta201.001のムーブメントでございます。もちろん廃盤です
ちょっと高い時計で焦ったので分解写真取るの忘れました、写真ありませんので文章で説明となります。スミマセン
カルティエのミニベニュワールを買取したのですが、当然のように動いていないものだったんですが、動くだろうということで買取しました。
さあ、電池交換しておくかなと思いさっそく取り掛かりました。
電池交換してもまったく動かないことが判明。
ま またか!
あやしいな と思ったけどやはり!
このムーブメント、カルティエとショパールでよく使われていていいんだけど、なんせ小さいムーブメントなんです。
直径が約1cmほどしかなく、わたくしの太い指では厄介です。
過去に電池交換しても動かなかったことが3回ほどあったので慣れているのでいいんですけど、なんせ小さいから気を使います。
まず電池は新品のものに交換して動かなかったので、パルスチェックしたら、まったく信号が出ていません。
パルスチェックについてはこちらのページで確認してください。
ですが導通やら抵抗やら見るのに分解しなければならないんですけど、最近忙しいから(まったく儲からない忙しさ・・・)ムーブメントごと交換しようと注文しようとしたらなんと
4万4千円なり!
交換したら赤字流出やんか!
もう廃盤でレアなムーブメントらしいです。
ヤフオクで10月に一万円で落札されていたから余裕かましていました。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h427670483
仕方ないので分解チェックするはめに。
基盤やられていたら困ります・・・・
とりあえずこのムーブメント、小さすぎてテスター当てることすら難しいんですが、だいたいパルス出ていないときはこの古いムーブメント、端子の接触不良がほとんどなんです。
大体の精密機械の端子は金メッキが施されています。
金メッキって導通性がよく腐食しないのでは?と思われる方も多いのですが、金無垢ではなく薄メッキですのでメインの素材は腐食して金メッキの目に見えない穴から腐食が湧き出てくるイメージなんでしょうか
そのせいで抵抗となってしまうようです。あくまで見えないので仮定です。
じっさい超マイクロ顕微鏡で見てないのでなんともいえませんが・・・
直径1cm(小指くらい)の一番小さいサイズのムーブメントだけあってメイン基盤もペラペラで接点も強引に接触させている感があります。(写真撮るの忘れてます)
こんなパーツで端子を抑えています、なんか強引なパーツです。
でもせっかく針、文字盤、文字盤下ケースまで分解するので、車も外して分解清掃とオイル注油しておきました。
上下にほぞがあるのはローターだけであとの車は軸に刺さっているだけですので楽と言えば楽ですが、いかんせん小さすぎるので厄介。
パーツ飛ばしが得意ですので気を使います。
ここまで分解掃除して接点抵抗があると組み上げ後にいやになっちゃうので金メッキ接点復活剤なるものをアマゾンで買いました、接点不良はよくあるので勢いで購入。
それがこちら
一応極細めん棒につけて端子と言う端子にスリスリして組み立ててパルス信号チェックしたら「プッ」と信号を拾ってくれました。60秒発信だったかな。
接点復活剤つけなくても過去は良かったのでいらないといえばいらないんですけど、なんせテスターで測りつらい時計ですから仕方ないし接点抵抗は目に見えないからね・・・
最後にケースやら文字盤やら針を付け直して完了です!
たっかい時計だから、よかったよかった。
でもこの修理四回目です
同じトラブルの方でしたらご相談ください。
そのかわり基盤かコイルがやられていたら泣いてください。