電池交換時期がメンテナンスクリーニングのチャンス

電池交換時期がクリーニングのチャンス

ブルガリの時計を買取しましたが、ベルトが本体から切り離せれない!という状態でした。この現象はずーと電池交換だけで済ませていたためです。

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電池交換時はクリーニングも一緒にして

汚れた時計

 

ブルガリのソロテンポST35の買取でしたが、画像にもあるように汚れがものすごく、真っ黒なヘドロが超音波洗浄機にあふれてきました。

 

見た目は傷は多少ありましたがそれほど汚いと言ったイメージはありませんでした、しかしベルトの隙間からどんどん汚れがわいてきました。

 

おそらく10年以上前から一度もクリーニングやメンテナンスをしていなかったのでしょう。

 

正規店で電池交換した場合、ある程度クリーニングしてくれますが、町の時計電池交換してくれるお店ではなかなかそこまでしてくれません。

 

ブランドの時計の場合2000円~3000円ほど電池交換料金がかかりますが、ただ電池を交換するだけの店が多く、クリーニングは別料金もしくは、してくれないと言ったしだいです。

 

なので大事な時計の場合、正規店ならクリーニングは当然しますので正規店での電池交換をオススメしますが、6000~8000円は最低でもしますし、古くなるとオーバーオールしないと電池交換はできませんときっぱり断られ、お値段4万から5万といった見積書が平気で渡されます。

 

では・・・

 

クリーニングしないとどうなるか?
別に見た目がよければクロスで表面を拭いてればいいんじゃない?

 

と思われる方も多いと思いますので、この写真を見てみましょう!
本体とベルト

 

錆びた時計

 

どうですか?ベルトと本体をつないでいる部分で目では見れない場所です。サビサビです!

 

え!ステンレスって錆びないんじゃないの?
と思われる方も多いと思いますが、環境によっては錆びます!

 

この部分が錆びた原因は空気にふれないほどの汚れと汗や皮脂です。

 

実はステンレスは空気に触れると錆びにくいんです。

 

錆びの原因となる鉄よりも先にクロムが空気中の酸素と酸化し、非常に薄い保護皮膜を作り出して包み込みます。

 

保護被膜は化学変化しにくく非常に強固なので、錆びるのを防ぎます。

 

さらにこの膜は擦れることで破れることがありますが、自己修復できるため錆びる前に膜をはります。

 

なのでこの本体とベルトのつなぎ部分が錆びてしまう原因は皮脂汚れ、埃、汗、水 などさまざまなものが入り込んでいく場所ですので、長年クリーニングしていないと汚れが蓄積され空気にふれず錆びてしまいます。

 

ではどのタイミングがクリーニングの時期か?

 

と言うことになりますが、毎日クリーニングするには大変手間もかかりますしそんなにすぐには汚れないし錆びません。

 

ちょうどいい時期は電池交換の時期なんです。
クォーツの時計は2年から3年は最低でも動きますが、いずれかはとまってしまいます。

 

その際、電池交換します。
電池交換は裏蓋をはずしたりしますので、その時についでにクリーニングすればいい話なんです。

 

しかし、安い800円で電池交換!と言ったお店ではまずクリーニングはしません。

 

800円で電池交換とクリーニングをしていたら間違いなく赤字になる料金帯です。

 

大事な時計の場合クリーニングまでしてくれるお店に電池交換を依頼したほうがいいでしょう!

 

ちなみにこの錆びがあると本体とベルトが切り離せないぐらいの溶接したような状態になります。
さらに穴ぼこだらけになりベルト(フラッシュフィット)を交換しなければならなくなることにもなり、かなり高い修理代金が予想されます。

 

時計のベルトパーツ
このパーツはブルガリのベルトのバックル部分で同じパーツです。
軸のパイプになった部分が錆びてなくなってしまっています。
特に削ったり叩いたりしたわけではなく、通常に使っていてこうなってしまいました。

 

とくに小さい部品が錆びて酸化してしまうと使い物にならなくなってしまいます。

 

当店では買取品や電池交換依頼があった場合は電池交換のほかパッキンの交換や内装部、外装部のクリーニングもしています。
料金は時計にもよりますが1000円~2000円+交換部品代といったとこです。

 

電池交換だけでもできますが診断して電池交換以外の情報もお客様に伝え、行うかどうかはお客様にお任せしています。
その場合500~1000円程度で交換できます。

 

せっかく高い時計を買ったので長く使えるようにしましょう!

 

自分で行える電池交換方法やクリーニング方法もブログでアップしていきます。